本報告書は、インドの大手企業数社を対象とした調査に基づき、インドにおける自然気候ソリューション(NCS)への投資のビジネス上の根拠を分析するものです。
調査結果からは、企業による持続可能性への強いコミットメントがうかがえます。特筆すべきは、86%の企業がNCSへの投資にはビジネス上の根拠があると同意しており、その理由として、ネットゼロ目標に向けた炭素隔離、ブランドイメージの向上、事業レジリエンスの強化などの便益を挙げている点です。しかしながら、民間セクターによる投資は、現在必要とされている水準を大きく下回っています。
気候関連リスクが高まる中、2℃の温暖化ではインドのGDPの6.4%に相当する損失が生じるおそれがあり、3℃の温暖化では10%を超える規模に拡大する可能性があります。NCSは重要な戦略として浮上しています。インドの森林地の推定30%が劣化していると考えられる中、NCSは保全と再生の取り組みを重視することで、生態系、人々、そして地球環境に便益をもたらす包括的なソリューションを提供します。
本白書は、1t.orgのインドにおける取り組みの一環として作成されたもので、森林景観の保全と再生に向けた官民連携を推進するとともに、既存および今後の政策に関する指針を提供することを目的としています。持続可能な未来に向けた知見、機会、提言を示し、気候リスクおよび劣化した森林地に効果的に対処するため、民間セクターのより積極的な参加を促すものです。
本報告書は、世界経済フォーラム、インド産業連盟(CII)、およびIORA Ecological Solutionsによる共同の取り組みによるものです。
