本白書は、2023年10月にブラジルで開催された「ファースト・ムーバーズ・コアリション」のワークショップの成果と提言をまとめたものです。同ワークショップは、同国の削減が困難な鉄鋼、アルミニウム、航空セクターの脱炭素化への取り組みに焦点を当てました。
資源の豊富さ、国土の広さ、そして立地条件を踏まえると、ブラジルは低炭素製品の分野で世界のリーダーとなる潜在力と能力を備えています。同国は2050年までに、風力と太陽光に重点を置いて再生可能エネルギーの導入量を2倍以上に増やす計画です。この規模のクリーン電力は、グリーン水素を生産する同国の潜在力と組み合わさることで、ブラジルの重工業の脱炭素化において極めて重要な役割を果たすと見られています。
ファースト・ムーバーズ・コアリションは、世界フォーラムと米国気候問題担当大統領特使との連携により、COP26で発足しました。民間セクターによる脱炭素技術への需要を通じて、世界の排出量の多い重工業分野の脱炭素化を後押しすることを目的としています。
